創作をするにあたり、モチベーションを保つことを目的として。
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僕は何をしているんだ。
一体何を。
言い訳ばかりして、
この手を動かさないのは何故だ。
何故だ。
何故だ。
怖いのか?
待っているのに。
命はもう、産声をあげて。
荒んだ心は。
穴だらけの心は。
それでも叫びたがっている。
「世界は、くだらなくなんて、ない」
信じたがっている。
伝えたがっている。
ああ、そうだ。
あの子は。
あの子は、まだ、
生きているかな。
生きていてくれたら。
紅のヴェール。
染まりゆくは、甘美な記憶。
――それ以外に何がある?
道化師の囁きと鐘の音。
「何もないさ」
神様が笑う。
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列車はまるでこの夜から逃げ出すように、レールの上をするすると。
肺に満たされるのは、濁った酸素と赤い煙。
靄のかかった特異な空間の中、響くただひとつの心臓の音を、わたしは。
この耳で。
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ガラスの向こうの闇に目をやれば、次々に通り過ぎていく点の輝き。そして朧気なコンクリートの輪郭、囲むは僅かばかりの星、静寂の時は月の傍らに。
それらを眺めながら、ふつふつと己の内より湧き出でるのは勝者の導きか、それとも愚者の嘲笑か。
想いは何処(いずこ)へ。
天を覆い匿う、黒い海の彼方。
人は何処へ。
ひっそりとこの肌を透かす、冷たいあの光の向こう側。
鳴いている。
泣いている。
詠んでいる。
呼んでいる。
知っているよ。
知っている。